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麹(こうじ) (ものと人間の文化史)価格: 2,625円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1 一般の人がみてもまず理解は不可能な本です。
書き手の、ターゲット(狙った読み手)が不明な印象です。
「はじめに」で、「身近な参考文献をたよりに探ってみることにしたい」と前置きが
あるのですが、その参考文献が全く身近でないです。
古事記・日本書紀のような古典文献から最新の投稿論文と、一般人には縁のないものばかり。
それでもわかりやすければよいのですが、記述が大変専門的です。
ORFやEPRなど普通の人にはまずわからない。
文章構成は、前半は歴史的側面からのアプローチで
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魔女・産婆・看護婦―女性医療家の歴史 (りぶらりあ選書)価格: 2,310円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 バーバラ・エーレンライクとは、日本では 『ニッケル・アンド・ダイムド?アメリカ下流社会の現実』 でおなじみの、あのエーレンライク。いまも左派の論客として名高いのですが、大昔はバリバリの左派系フェミニストとしてこういう分野の仕事をしていたとは驚きです。
基本的には <医療の実践者としての女性が、補助的医療労働者の地位に下落させられた> という立場からの著作です。
現代の視点で読み返すと、議論の粗雑さや、「生物学的決定論」憎しのあまり女性の神秘性を少々称揚する描き方が透けて見えたりもするのですが、むしろその熱意に圧倒されて微笑ましいくらいです。
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物の体系―記号の消費 (叢書・ウニベルシタス)価格: 3,360円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 ボンドリヤールの物から記号へという伝言は受け止めたつもりでした。
しかし、コノーテートいう単語がよくわかりませんでした。
connotateは、co-notate, co-noteが出てきます。
notete to markという英英辞典もありました。
conotationは、例えば、the associated or secondary meaning of a word。
それはさておき、記号の消費と物の体系の間には、大きな隙間があるような気がします。
物の体系を象徴する記号の消費ということであれば理解で |
人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)価格: 2,100円 レビュー評価:3.5 レビュー数:3 企業内教育に的を絞り、その起源・沿革をさかのぼったり、職場や仕事上のさまざまな出来事や取り組みに結びつけながら、多角的に「人材育成とは何か」が論じられています。確かに、人材育成の“ハウ・ツー”を事細かに論じてはいないので、それを期待される方には物足りないかもしれません。しかし、人材育成担当者として、真面目に「自分が拠って立つところの基礎を造りたい!」と、思っている人には、お奨めです。また、固定観念に縛られない、臨機応変な「人材育成のあり方」を発想するヒントやきっかけ、刺激を本書から得ることも、十分可能だと思います。 |
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闇をひらく光―19世紀における照明の歴史価格: 2,310円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 夜が電灯によって行動可能になることに何の疑問を感じない私たちは,この本を読んで,闇が明るくなることがどんなにすごいことなのか再認識する必要があります。様々な歴史資料を用いて丁寧に著者が説明してくれます。 |
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コペルニクス的宇宙の生成〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)価格: 4,620円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 巨人ブルーメンベルクの主著の一つで、 コペルニクスの発見(コペルニクス以前からも指摘されていたが、それの象徴的な意味で)が西洋思想にどのように受け入れられていき、そしてその影響を辿ったものである。 その第1部の翻訳である本書は、ギリシア人の宇宙観からグノーシス主義、キリスト教、ルネサンス期、カント、ドイツ観念論、ロマン主義(シュレーゲルを中心に)のそれぞれの宇宙観が丹念に描き出されている。 ギリシア人は宇宙に崇高さと異質さを見、グノーシス主義の宇宙(天)は神と人間との恐ろしいほど大きな隔たりであったため、悪魔的なものと認識されていて、(エピクロス、ルクレティウスなども宇宙は思い |