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人間知性研究―付・人間本性論摘要価格: 5,040円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 ヒュームの哲学のエッセンスがコンパクトにまとまっている本。
ヒュームの哲学は、理性への強い懐疑と、経験への立脚が特徴的である。
因果律の分析は特に有名である。
ある玉Åが別の玉Bにぶつかり、Bがはじかれて動いたとしよう。このとき、Aを原因、Bを結果と見るものは何だろうか。
自然の中に原因や結果が隠れているわけではない。いくら頭で考えても、どこかから因果律が降ってくるわけではない。
原因や結果は、我々が経験的に学び取った、世界を見るための手段なのである。
自由と必然に |
ベルクソンの哲学 (叢書・ウニベルシタス)価格: 2,100円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 この著書の全体的な目的は、ベルクソンにおける「持続」、「記憶」、「エラン=ヴィタル」という三つの概念が互いにどのような関係にあり、どのように作用しあい、それらがベルクソンの哲学をどのように構成しているのかを描き出すことである。そして、ベルクソンの純粋持続を単なる自己の内的な持続から区別し、記憶−記憶内容としての過去と、集約としての記憶−収縮という二つの側面が共存する潜在性であると強調したことは、ドゥルーズのベルクソン解釈における最も優れている点のひとつである。さらに、この潜在性としての「純粋持続」が、ドゥルーズ自身の思考体系を理解するためのきわめて重要な要素であることは言うまでもない。 |
シミュラークルとシミュレーション (叢書・ウニベルシタス)価格: 2,940円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 ボードリヤール、さらにはポストモダン理論を理解するうえでの最も重要な本の一つ。 映画「マトリックス」の原案にも多大な影響を与えたといわれており、実際、映画の中でもこの本自体が出現する(主人公が切り抜かれた本の中にディスクを隠しているが、その本が英語版のSimulacra & Simulationのハードカバーバージョンである)。 まあ、ボードリヤール自身は自分の考えが曲解されていると不満らしいが、10章の「クローン物語」には少なくともマトリックスで描かれている世界との直接的つながりを見出すことが出来る。 もちろん、ボードリヤールのいうハイパーリアルな世界とは、コンピュータテク |
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